TOPページ > FX(外為取引)の始め方 > 初めてのリアルトレード
バーチャル取引を何度か繰り返して画面操作に慣れてきた頃、DMM FXから口座開設完了の通知が届いて、いよいよ資金を振り込み本番の取引を開始する事にしました。
「バーチャル取引は500万円も仮想通貨が与えられているからどんどんトレードできるけど、自分の資金の範囲内ではもっと慎重にトレードしよう。20万円の資金で始められるかな。」
そこで、FXの魅力の一つである、レバレッジという、実際の資金より多くの通貨を取引できるという仕組みをもう少し調べてみました。
USドル115円の時に円を売って1万ドルを買うと115円×1万=115万円の取引ですが、FXはこの115万円の資金が口座になくても取引できます。これを「レバレッジ」と言い、取引額よりも少ない保証金で取引できる仕組みです。例えば、DMM FXで取引の際に「通常型のレバレッジ」を選択すると、10万円の保証金で1万USドルの取引ができるのです。
「115万円必要な所を10万円で取引できるので、115÷10=レバレッジ11.5と計算するのね。実際に動かしているお金の十分の一以下の資金で取引できるのがFXの醍醐味ね。」
1万通貨の取引を目標に、予定どおり20万円でFXの取引を始める事にしました。
「この前は、ちょうどユーロが下がっている時に取引をしたから為替差益が出たけれど、もっと計画的に戦略を練れないのかしら。」
そういうトレーダーのために、DMM FXでは、豊富なマーケット情報を顧客に発信しています。
「プロの戦略を読んで参考にできるなんて凄い。しかもパソコンや携帯電話にマーケットニュースを送ってくれるサービスもあるから、リアルタイムで市場の状況が伝わってくるわ。早速申し込もうっと。」
為替価格の移り変わりを表にしたチャートの豊富さにも驚きました。
「1時間とか一日とかでなく、30分とか5分という短い時間ごとの移り変わりも見ることが出来るのね。長い時間帯と短い時間帯を見比べれば、相場の大きな流れと、今現在の傾向の両方が掴めるわけだから、いろんな時間帯のチャートを見る習慣を持つようにしよう。」
そこでUSドル/円のチャートを開いてみました。すると、「日足」という一日ごとのチャートではここ数日上昇中ですが、30分毎に更新される「30分足」というチャートではロンドン市場が始まった頃から一旦下がった後に、ニューヨーク市場が開いた先ほどから上がり始めています。
「全体の流れでは上がっているのだから、今日はUSドルを買ってみよう。」
「成り行き」といって、マーケットのリアルタイムの価格そのままでの注文です。1USドル=115.00円で1万通貨のUSドル買い、円売りを注文しました。
「スワップポイントが付くから、明日まで持ち越しておこうかな。でも急に価格が下がった時は大きな損失が出てしまうし・・ここはやはり、パソコンから離れずに値動きを見ていよう。」1万ドルもの取引を自分の資金を使って行っていると思うと、夜も更けてきましたがちっとも眠くありません。
1時間30分程経過して、現在USドルの売値は、115円20銭です。
「今決済すれば、20銭の為替差益で2000円の利益確定、一旦ここで決済して、また別なトレードをしよう。」
早速2000円の利益を得て、出だしは好調です。なんだか自信が出てきて、その5分後に英国ポンド買い、円売りを1万通貨注文しました。ところが、今度はちっともポンドの値段が上がらず、じりじりと下がっていきます。
「ポンドは売り値と買い値の差が大きいし、このままでは、利益を出すのはむずかしいなぁ。最初のトレードが成功したからってすぐに次のポジションを持つなんて欲張りだったかな。」
とため息をついてしまいました。
幸い、チャートから目を離さずにいたところ、僅かの間ですが、損益が±ゼロになった時があったので、すかさず決済してトレードを終了しました。
「プラマイゼロ・・でも損をしたわけではないし、これは儲かったからといってむやみに続けてトレードを行わずに良く考えてから取引しなければならないという授業料だと思わなければ。」
資金は20万円から20万2000円に増えましたが反省点もあった初めての取引でした。